鳥取で震度6弱、観光地の一部に影響、週末のイベントなど中止へ

  • 2016年10月22日

 10月21日の14時7分、鳥取県中部を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、倉吉市で震度6弱を記録したほか、鳥取市などでも震度5強を観測した。地震による津波の心配はないものの、気象庁によれば22日9時までに震度1以上の地震が137回発生しており、うち6回は震度4。倉吉市では国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「倉吉白壁土蔵群」の壁がはがれるなど、一部の観光地に影響が出ており、県内ではイベントなどの中止や延期も決定している。国土交通省は地震発生直後に災害対策本部を設置した。

 22日午後までの国土交通省などの発表によれば、震度5弱を観測した鳥取空港については被害はなく、震度4以下を観測したその他の空港についても異常はなかったという。全日空(NH)は、地震発生時に運航中だった羽田発鳥取行きのNH1101便については、滑走路閉鎖のための到着地を一旦伊丹に変更。伊丹到着後に鳥取へと再運航している。

 鉄道は脱線および施設の被害はなく、山陽新幹線や在来線の一部が運転を休止したものの、多くは間もなく再開。港湾については、震度5弱を観測した隠岐の西郷港は、点検後には通常運航を再開している。境港など震度4以下の港湾の被害は報告されていない。

 鳥取県観光連盟などによれば、倉吉市の「鳥取二十世紀梨記念館」が当面の休館を決定したほか、北栄町「出会いの広場」で開催している「名探偵コナン巨大迷路で少年探偵団を探せ!Ⅴ」などが週末の臨時休業を決定。ただし県内の多くの観光施設は通常営業を継続しているという。イベントについては「鳥取県民スポーツ・レクリエーション祭(秋季大会)」など、県内で22日と23日に予定されていた10以上のイベントが中止または延期となった。