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トリップアドバイザー、動物アトラクション販売中止-独業界も

スリランカにある象の孤児院(2012年撮影)。怪我をしたり群れから離れたりしたゾウを野生に戻すための保護施設だが、「ライド」もあった。旅行業界が「動物愛護」とどのように向き合うか、日本でも問われていく可能性は十分にある トリップアドバイザーはこのほど、トリップアドバイザーと子会社ビアターのウェブサイトで、動物に触れることを目的にしたアトラクションの予約受付を取りやめることを発表した。具体的にはエレファント・ライドやイルカなどと一緒に泳ぐもの、捕らえられた野生動物に触れられるものなどの取り扱いを中止する。

 同社は、従来から闘牛や娯楽としてのハンティングなど動物に危害を加えるようなプログラムについてはウェブサイトへの掲載を禁止するなど一定の基準を設けていたが、今回は動物愛護の観点からこれを拡大。すでに一部のプログラムは予約受付を止めているが、2017年初旬までに完全に取りやめる。

 乗馬や、うさぎなどの飼育動物に触ることのできる子供動物園、専門家の監督のもと教育目的でおこなわれる給餌体験、絶滅危惧種の保護を目的としたボランティアプログラムなどは例外として扱う。

 一方、ウェブサイト上での施設情報やクチコミ情報の掲載自体は続ける。これは、「旅行者は、それぞれの旅行体験について、それがポジティブであれネガティブであれ書く権利を有している」との信念に基づくもの。

 ただし、2017年初旬までにウェブサイト利用者が動物愛護について学ぶことのできるサイトを立ち上げ、関連するすべての施設のページにリンクを掲出。このサイトでは、米国動物園水族館協会や動物の倫理的扱いを求める人々の会、太平洋アジア観光協会(PATA)など様々な立場からの意見を紹介する。

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