フレンチコネクション、e学習でイベント開催-くまモン登場
フランス観光開発機構とエールフランス航空(AF)、レイルヨーロッパ、ハーツレンタカー、ベルギー観光局ワロン・ブリュッセルで構成するフレンチコネクションは先ごろ、駐日フランス国大使公邸で旅行会社向けのオンライン学習・検定制度の合格者を対象にパーティーを開催した。同制度はカウンターで旅行商品を販売する社員をコアターゲットにしたもので、合格者は「フランス・ベルギー旅の達人」として認定される。
パーティーの冒頭に登壇した駐日フランス大使のティエリー・ダナ氏は、同検定に209名が合格したことに喜びを示し、「フランスとベルギー、欧州向けの商品を造成し販売してもらいたい」と参加者に呼びかけた。
また、イベントには熊本県のキャラクター「くまモン」がゲストとして出演し、これまでの渡仏経験を写真で紹介したほか、同県産ワインをアピールした。くまモンは年内に再び渡仏し、現地でも県産ワインのピーアールをおこなう予定。フランス観光開発機構によればくまモンは2011年から毎年、7月にパリで開催される日本文化をテーマにした展示会「ジャパン・エキスポ」に参加しているほか、「ツーリズムEXPOジャパン2016」のフランスブースでのイベントにゲストとして出演するなど、フランスと縁が深いという。
ダナ氏は、フランスはテロ事件、熊本は地震でともに観光需要が減少していることについて触れ、「一過性のものだがお互い苦労している」とコメント。日本旅行業協会(JATA)がツーリズムEXPOジャパンで熊本県とフランスの観光復興に取り組むプロジェクトを実施した事については、「観光面で(熊本を)支援し、連帯感を示したい」と話した。フランス観光開発機構在日代表のフレデリック・マゼンク氏も「来年は熊本と組んで何か(プロモーションなどを)おこないたい」と意欲を述べた。
熊本県東京事務所次長の成尾雅貴氏も「お互い観光面で苦戦するなかで、互いに連携していきたい」との考えを示した。同事務所によれば、19年に熊本県でハンドボールの女子世界選手権が開催されることから、フランスを含む欧州の人々へのアピールを強化する計画という。