百戦錬磨、NTT西と大阪で民泊向け通信サービス、トータル支援も

  • 2016年10月16日

 民泊仲介業者「とまれる」の親会社である百戦錬磨は10月31日から、西日本電信電話(NTT西日本)と共同で、民泊施設のオーナー向けに通信環境を構築する「民泊サポートパック」の提供を試験的に開始する。同日から特区民泊を開始する大阪市内を対象とするもので、百戦錬磨が通信環境の構築サービスを提供するのは今回が初めて。今後、東京都大田区など特区民泊に関する条例が整備された他の地域へと提供エリアを拡大する。2016年度内に試験提供の結果などを踏まえ、サービスの内容を拡充して本格的に提供を開始する予定だ。

 「民泊サポートパック」は、NTT西日本が提供するインターネットのアクセスサービス「ステイジャパン光」、WiFiサービス「STAY JAPAN WiFi」、テレビ上でインターネットが楽しめる「光BOX+」をセットにしたもの。「光BOX+」には民泊施設の設備や宿泊に関するルール、緊急連絡先などの情報を提供する「ハウスマニュアル」も付けた。百戦錬磨によれば、今後はウェブカメラによるチェックイン・アウトサービスや、遠隔操作で鍵を開閉するスマートキーとの連携、セキュリティ用アラームなどのサービスも追加したい考えだ。

 料金は、民泊登録施設の1部屋あたりで、戸建ての場合は月額で税抜9800円から、マンションタイプの場合は税抜8800円から。申し込みは百戦錬磨の「民泊サポートパック」特設ページで受け付ける。

 あわせて、百戦錬磨は「とまれる」を通じて、民泊申請から家具の配置などの初期準備、運用の代行まで、民泊に関わる全ての行程で施設のオーナーをサポートするサービス「まかせる」の提供を開始する。とまれるを通じてすでに特区民泊を開始したオーナーからの要望に応えたもので、サポートパックと同様に10月31日から大阪市でサービスを開始し、順次拡大する予定だ。民泊の売上から25%をサービス利用料として徴収する。