航空局、新千歳のすり抜け事案で再発防止策、警察に通報も
国土交通省航空局はこのほど、8月5日に新千歳空港で発生した保安検査すり抜け事案を受けて、航空会社や空港管理者などに再発防止策を示した。保安検査場の体制強化や手続きの改善などに関するもので、搭乗手続きや必要な保安検査の完了を厳格に確認し、確認できない場合は搭乗を認めないほか、不正入場などは発見次第警察に通報するとしている。欠航などの損害に対しては、賠償請求を求める場合もあるという。
具体的には、検査場入場時の搭乗券などの確認手順の改善や、検査場の隙間や通路へのフェンスやゲートなどの設置、旅客に対する保安検査などの案内の改善などを指示。遅くとも今年10月末までに措置を完了させることを求めている。
新千歳での事案では11便の欠航と159便の遅延が発生。2万2397人の旅客に影響が出た。保安検査を受けなかった乗客は飛行機に搭乗して目的地の羽田に到着している。