「ホテルマウント志賀」の元運営会社が破産、負債12億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、長野県の志賀高原で「ホテルマウント志賀」を運営していた東京都新宿区の永野管理(旧社名:ホテルマウント志賀)が8月31日、東京地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は債権者2名に対して11億8351万円。
同社は1972年に長野県で設立し、客室数40室・収容人数250人の中規模ホテルを運営。志賀高原の中心エリアに位置し、近隣のスキー場へのアクセスも良かったが、近年はスキー人口の減少から宿泊者数が伸び悩み、金融債務の負担も重荷となっていた。
こうしたなか、同社は債務整理の一環としてホテル運営事業を分離。16年8月に社名を現商号の永野管理に変更するとともに、本社を東京都に移転して今回の措置となった。債権届出期間は9月28日までで、第1回債権者集会は12月2日を予定する。なお、「ホテルマウント志賀」は個人企業として通常通り営業を続けている。