日系2社、7月の国内線旅客は1.5%増、利用率はともに微増
全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年7月の運航実績で、国内線旅客数の合計は前年比1.5%増の598万434人だった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は0.1%減となったところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は0.9%増と増加し、利用率は0.6ポイント増の63.9%となった。
企業別では、NHの旅客数は1.4%増の327万666人。ASKは0.5%増、RPKは1.1%増で、利用率は0.4ポイント増の62.2%だった。JLの旅客数は1.7%増の270万9768人。ASKを0.9%減とした一方でRPKは0.6%となり、利用率は1.0ポイント増の66.7%となった。
各社の路線別旅客数では、NHは羽田/新千歳線が最も多く、2.2%減の32万438人。次いで、羽田/福岡線が0.3%増の26万7837人、羽田/伊丹線が8.0%増の23万459人と続き、上位6位を羽田路線が占めた。
旅客数の伸び率は、提供座席数を58.6%増と大幅に増やした伊丹/函館線が最も高く、72.0%増の1万568人に。以下は仙台/新千歳線が68.2%増の1万8945人、伊丹/那覇線が43.6%増の4万5508人と続いた。
利用率が最も高かったのは羽田/宮古線で88.9%。次いで成田/伊丹線が87.7%、成田/中部線が83.8%となった。
JLの路線別旅客数は、羽田/新千歳線が6月に続き最も多く、5.2%減の26万3059人。以下は羽田/福岡線が2.2%減の23万4498人、羽田/伊丹線が0.5%増の19万8911人と続き、上位3位はNHと同様だった。
旅客数の伸び率は、提供座席数を50.0%増やした羽田/関空線が51.1%増の1万9963人と最も伸長。利用率も0.4ポイント増の65.0%と前年を上回った。以下は新千歳/新潟線が29.7%増の6018人、福岡/鹿児島線が28.2%増の2840人と続いた。
利用率が最も高かったのは羽田/宮古線で、3.3ポイント減の88.2%。2位は那覇/与論線と鹿児島/与論線で、それぞれ6.7ポイント増、2.3ポイント増の86.8%となった。3位は那覇/岡山線で0.6ポイント減の83.1%だった。
利用率の伸び率は、羽田/南紀白浜線が18.4ポイント増の63.6%となったほか、福岡/奄美大島線が13.6ポイント増の64.9%、鹿児島/種子島線が13.3ポイント増の68.6%となった。このほか、上位10位には鹿児島/奄美大島線、伊丹/屋久島線がランクインし、鹿児島の離島への路線が上位を占める結果となった。