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外務省、パラリンピックでも注意喚起、五輪中の邦人被害受け

  • 2016年8月30日

 外務省はブラジルのリオデジャネイロで9月7日から18日まで開催されるパラリンピック競技会について、日本からの旅行者に向けた注意喚起を発出した。先のオリンピック期間中に、日本人の被害が多発したことなどを受けたもの。

 外務省によればリオ五輪期間中には、日本人が被害者となる強盗、置き引き、スリ、ひったくり、クレジットカードのスキミングなどが発生。同省は、在リオデジャネイロ総領事館がウェブサイトの特設ページで最新情報を提供していること、期間中は市内に日本人観戦客用の相談窓口を設置していることを説明した上で、防犯に努めるよう呼びかけている。

 今回の注意喚起では、リオ五輪開催前に発出した注意喚起と同様に、目立たない服装を心がけること、常に警戒や用心を怠らないこと、単独行動や夜間の外出などを控えること、貴重品は最小限のものを分散して所持することなどなど、具体的な心構えや望まれる行動を例示。移動の際にはバスや徒歩を極力避けること、タクシー乗車中は必ず窓を閉めることなどを呼びかけている。また、スタジアム付近など不特定多数の人が集まる場所や、デモが予定されている地域に近づかないことも求めている。

 そのほか、7月にブラジル連邦警察がイスラム教過激派組織ISILのテロ行為の準備に関与したブラジル人12名を拘束したことを踏まえて、引き続き「テロや誘拐など、不測の事態に日本人が巻き込まれる可能性を排除できない」と説明。ジカ熱やデング熱などの感染症に対する予防、「たびレジ」への登録などについても要請している。