米ルイジアナ州で48回目のIPW、FAMでは郊外の魅力を訴求

訪米旅行促進に向けた商談会
今年は6500名が参加

郊外には魅力的な農園が
湿地や沼地など独特な自然環境も

フレンチクオーターにある「セント・ルイス大聖堂」  IPW終了後には、ハーツ・レンタカーとアラモ・レンタカーの協力のもと、ルイジアナ州観光局主催の日本人参加者向けFAMツアーが催行された。ルイジアナ州の観光スポットとしては、ニューオリンズ中心部のフレンチクオーターなどが有名だが、今回はバシュリーやホウマ、ギブソンなどの郊外を訪問した。ルイジアナ州観光局によると、今回のFAMツアーは「都市だけではない、ルイジアナ州の魅力を知ってもらう」ことがねらいという。

堤防から撮影した「オーク・アレイ・プランテーション」  ルイジアナ州には、米国内でも有数の美しさをもつプランテーション(農園)が点在する。今回のFAMツアーでも、バシュリーにある「ローラ・プランテーション・ハウス」やホウマの「ホウマズ・ハウス・プランテーション・アンド・ガーデンズ」などを訪問した。なかでもおすすめなのが、バシュリーの「オーク・アレイ・プランテーション」で、邸宅の前に並ぶ28本の樹齢300年のオークの大木は圧巻。敷地から道路を挟んだ向かい側にある堤防は、大木と邸宅を1枚の写真に収めることができるおすすめの撮影スポットだ。

スワンプツアーで見た野生のワニ  また、ルイジアナ州は湿地や沼地が広がる独特な自然環境も魅力の1つで、今回のツアーではホウマから車で30分ほどのギブソンにあるワニ農場「グリーンウッドゲーターファーム」を訪問した。同農場では、出産から飼育までワニのさまざまな生態について学ぶことができ、ワニの赤ちゃんを触ることができるほか、湿地を船で巡る「スワンプツアー」では、野生のワニを見ることができた。

 ルイジアナ州観光局日本代表のマージョリー・デューイ氏によると、正確な統計はないものの、ルイジアナ州への日本人訪問者数は年間2万人から3万人程度に上る。今後のプロモーション方針としては「今回のIPWのようなきっかけを利用して、旅行会社に食や音楽、文化、歴史などの多様な魅力を訴求していきたい」と強調した。



ユナイテッド、12月に新ビジネスクラスシート導入

12月に導入予定の「ユナイテッド・ポラリス」  今回利用したユナイテッド航空(UA)では、成田からハブ空港のヒューストンやニューアークを経由してニューオリンズ入りすることが可能。ヒューストン、ニューアーク線の往路は夕方に成田を出発するため、出発日の朝をゆっくり過ごしたい人にはおすすめだ。

 UAは7月から、イタリアの老舗コーヒーブランド「イリー」の研究チームが開発した「ダークローストコーヒー」を提供するなど、サービスの向上に努めているところ。また、今年12月には新たなビジネスクラスシート「ユナイテッド・ポラリス」を導入する。

 同シートは最大約2メートルのフルフラットシートで、全席から直接通路にアクセスできるよう配置。各シートには収納スペースや16インチのスクリーンなどを設けている。また、米国のデパート「サックス・フィフス・アベニュー」と提携したオリジナル寝具も提供。キャビン中央の座席には、電動式の仕切り「プライバシーディバイダー」もある。

「ユナイテッド・ポラリス」の専用ラウンジ 新たなシートは12月に納入されるボーイングB777-300型機に搭載し、17年からはB787-10型機やエアバスA350-1000型機、B767-300型機などにも順次導入する予定。あわせて、12月1日にはシカゴ・オヘア国際空港に、仮眠ベッドやシャワーブースを設けた「ユナイテッド・ポラリス」のラウンジを開設し、17年には成田やサンフランシスコ、ヒューストンなど8ヶ所の空港でオープンする計画だ。


取材協力:USトラベル・アソシエーション、ブランドUSA、ルイジアナ州観光局、ユナイテッド航空
取材:本誌 人長紘子