国際集客"ハブ"を目指す-大阪ミナミ(3) モノから"コト消費"促す

 千田会長は、ここ数年ミナミの元気をけん引してきた爆買い、モノ消費への過度な依存に危機感を持つ。モノに頼るのではなく、特色があり魅力のある個店づくりに取り組み、大阪で過ごすコトを創出する。コト消費への転換が不可欠だと考えている。

爆買い依存に危機感 地域間ネットワーク構築で次段階へ

 今回、伊賀市の参加をコーディネートした久保田正義さんは「コト消費とは、ミナミ単体ではなく大阪全体、さらに他地域とのネットワークを構築して創り出すものだと千田会長は考えています。単なる観光は面白くない、ビジネスにつなげなアカンというのも口癖です」という。

 交流会の席上、中央区商店会連合会は大山観光局と連携協定を結んだ。観光振興、地域振興、物産振興に協力するというもので、大山の農産物をミナミの個店に卸し販売することを含んでいる。

 初めて参加した伊賀市の岡本栄市長は、外国人にも人気がある忍者、伊賀ものという地域産品を軸に交流を深めていく意向を示した。

 秋のイベントには四国からも参加予定だ。ミナミをハブにそのネットワークは広がりをみせる。

(トラベルニュースat 16年7月25日号夏の合併号)

(16/08/18)


情報提供:トラベルニュース社