KNT-CT、6月の国内は7.9%減、東北が好調

  • 2016年8月16日

 KNT-CTホールディングスの2016年6月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比7.9%減の271億7876万円だった。このうち団体旅行は4.1%減の117億1141万円、企画旅行は12.5%減の117億4028万円、個人旅行は3.8%減の37億2707万円となり、いずれも前年を下回った。

 団体旅行のうち一般団体は、受託事業の減少や前年に取り扱った宗教団体の参拝などの反動で、7.8%減の44億9885万円に。学生団体も遠足や校外学習などの減少により、1.6%減の72億1256万円となった。

 企画旅行では、メイトの取扱額は13.9%減の37億3240万円に。方面別の取扱人数は東北が前年を上回ったものの、九州は地震の影響が続いた。また、先月までは新幹線の開通効果で好調だった北海道も、前年を上回ることができなかった。

 クラブツーリズムは12.1%減の79億8147万円。バス旅行を除く国内旅行部門は、新幹線が開通した北海道のほか、東北六魂祭や山形さくらんぼ祭の関連商品により東北が好調だったが、九州を中心に伸び悩んだ結果、全体では16.4%減となった。バス旅行部門は、今年4月から通年での一般公開を開始した迎賓館赤坂璃宮のツアーが好調だったが、1月のスキーバス事故や九州地震の影響から回復できず、10.3%減となった。

 なお、国内旅行以外では、海外旅行が9.8%減の119億6248万円、外国人旅行が54.8%増の17億5069万円となり、関連商品などを含めた総計は6.6%減の417億8248万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。