主要50社、5月の国内旅行は7%減、外国人は15.6%増

  • 2016年8月3日

 観光庁が取りまとめた2016年5月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比7.0%減の2684億9067万円となった。観光庁によると、北海道や東北などが好調に推移したものの、今年のゴールデンウィークは長期休暇を取りづらい日並びだったことや、4月に九州で発生した地震などが影響したという。

 募集型企画旅行の取扱額は13.3%減の728億7382万円で、取扱人数は13.4%減の249万2607人。単価は0.2%増の2万9236円となった。

 企業別の取扱額は、海外旅行と同じくジェイティービー(JTB)15社が9.9%減の832億3484万円と最も大きかった。以下は楽天が5.7%増の397億9223万円、KNT-CTホールディングス8社が14.4%減の287億1700万円、日本旅行が4.1%減の230億4058万円と続いた。

 前年からの伸び率では、郵船トラベルが226.2%増の3億800万円と最も増加。次いで、DeNAトラベルが47.3%増の2億6544万円、日立トラベルビューローが24.5%増の9億2401万円、日通旅行が22.8%増の6億9962万円となった。

 外国人旅行の取扱額は15.6%増の179億9912万円。方面別では東アジアや東南アジアが好調だったという。募集型企画旅行は取扱額が10.9%増の7億1565万円、取扱人数は24.2%増の4万7586人で、単価は10.7%減の1万5039円と減少した。

 企業別の取扱額は、最も大きかったJTB15社が20.4%増の89億7695万円。2位は日本旅行で1.4%増の23億3232万円、3位はエイチ・アイ・エス(HIS)5社で13.7%減の17億9202万円となった。

 前年から伸び率については、DeNAトラベルが1773.5%増の4億8537万円と最も増加。次いで、京王観光が1545.2%増の4149万円、京成トラベルサービスが1261.0%増の395万円で、上位3位はいずれも前年比1000%超えとなった。取扱高が1億円以上の企業では、農協観光が47.8%増の2億6724万円、楽天が32.0%増の6億240万円で続いた。

 なお、海外旅行の取扱額は10.9%減の1432億1886万円で、総計は7.6%減の4297億864万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※観光庁は今年4月分から、集計対象企業のリストを年間の旅行取扱実績をもとに刷新。企業数は49社から50社に変更した。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
5月単月