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秋田の横手セントラルホテルが民事再生法申請、負債5.4億円

  • 2016年7月27日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、秋田県横手市の「横手セントラルホテル」を運営する横手セントラルホテルが7月25日、秋田地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し、保全命令と監督命令を受けた。負債総額は5月末時点で5億4000万円。

 同社は1975年に同ホテルの運営を開始し、87年には大宴会場兼結婚式場の「ラ・ポート」を開設。横手では最高級のホテルとして知られ、97年には秋田県を訪問した天皇皇后両陛下の宿泊先として利用されている。

 98年6月期から2001年6月期までの年間売上高は10億円台で推移していたが、その後は市内に新たなホテルが開業するなどし、営業面で苦戦。打開策として14年3月にチャペル「le lien」を新設したが、投資に見あう売上高が得られず、15年5月期の売上高は5億9000万円にまで落ち込んだ。賃料負担も重く赤字計上が続くなか、経費削減などをはかったものの、資金繰りが逼迫して今回の措置となった。

 同社は現在、事業の存続に向け、特定のスポンサー候補者に対して支援要請をおこなっているところ。ホテルの営業は続けているという。