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スクート、バンコク経由成田線に就航、成田発初便は96%

  • 2016年7月21日

TZのB787-8型機。成田では横断幕が出迎えた  スクート(TZ)は7月21日、成田/バンコク(ドンムアン)/シンガポール線の運航を1日1便で開設した。TZは成田/台北(桃園)/シンガポール線を1日1便で運航しており、今回の就航で成田/シンガポール間は1日2便となった。使用機材はボーイングB787-8型機で、座席数はスクートビズ21席、エコノミークラス314席の計335席。TZによれば成田発の初便は321名が搭乗し、搭乗率は95.8%。シンガポール発については不明だが、ドンムアン発成田行きの初便は304名が搭乗し、搭乗率は90.7%だった。

当日は成田空港で記念式典を開催。右から成田国際空港代表取締役社長の夏目誠氏、TZの坪川氏、国土交通省東京航空局成田空港事務所成田空港長の木村茂夫氏、シンガポール共和国大使館商務部一等書記官のオン・ショーン氏  TZ日本・韓国支社長の坪川成樹氏は本誌の取材に応え、成田発初便の搭乗者はほとんどが日本人で、全体の8割はバンコク行き、2割はシンガポール行きの乗客だったことを説明。また、全体の7割が旅行会社のパッケージツアーの利用者で、残りの3割はTZのウェブサイトや、OTA経由で航空券を購入したFIT層だったという。

TZの坪川氏  坪川氏は「成田/桃園/シンガポール線は圧倒的にパッケージツアーが多かったが、今回のドンムアン経由線についてはFITが増えている」と説明。今後の見通しについては「FITが最大で4割程度まで増えるのでは」と述べた。その上で「旅行会社経由(の需要)が5割以上あるのは変わらない」と語り、引き続き旅行会社経由の販売を重視していく姿勢を示した。

 TZでは10月1日から新千歳/台北(桃園)/シンガポール線の運航を週3便で開始する予定。加えて坪川氏は、週6便で運航中の関空/シンガポール線を早期にデイリー化したい考えを説明し、「機材の増加にあわせて、早ければ半年以内、遅くとも1年以内にデイリー化したい」と意欲を示した。TZは現在、B787-9型機を6機、B787-8型機を5機保有しており、さらに9機を発注しているところ。今後は10月に12機目を、来年4月に13機目を受領する予定だ。