16年上半期の旅行業倒産は14件で増減なし、負債は5割増

  • 2016年7月11日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2016年上半期(1月~6月)の旅行業の倒産件数は前年と同数の14件だった。負債総額は前年比51.3%増の24億6900万円で、東日本大震災関連の倒産は1件だった。

 上半期の主な倒産としては、ブラジル旅行の老舗である東京都第1種の海外移住旅行社が、東日本大震災以降の旅行者数の減少により負債総額5億円で破産。そのほか、トルコ旅行を扱う東京都第3種のトラベルワールドジャパンが、テロの影響などにより負債総額7600万円で破産した。

 6月単月の旅行業の倒産件数は2件増の3件だった。負債総額は2560.0%増の2億6600万円で、東日本大震災関連の倒産はなかった。そのうち、フィリピン旅行などを扱う東京都第1種の日本エアービジョンの負債総額は3000万円だった。