エチオピア、15年は日本人大幅増、直行便就航で

  • 2016年6月21日

エチオピア特命全権大使のチャム・ウガラ氏  駐日エチオピア大使館はこのほど、旅行会社を対象に「エチオピア観光振興セミナー~エチオピア観光地の魅力と可能性~」を開催した。冒頭で挨拶した特命全権大使のチャム・ウガラ氏は、「我が国はアフリカでは最も多い9つの世界遺産を有するほか、コーヒーや野生動物などさまざまな観光素材を持っている」とアピール。旅行会社の商品造成などに協力する姿勢を示した。

オーバーシーズ・ネットワークの山本文子氏  セミナーでは、ツアーオペレーターのオーバーシーズ・ネットワークから山本文子氏が登壇し、エチオピアの最新情報を提供した。山本氏によると、2015年のエチオピアへの日本人訪問者数は、同年4月にエチオピア航空(ET)が成田/香港/アジスアベバ線を週3便で開設したことから、前年比137.5%増の6000名と大きく増加。13年にエジプト航空(MS)が運休して以来、ようやく日本/アフリカ線が復活したことで、訪問者数は増加傾向にあるという。同氏は、16年は1万人以上の日本人訪問者を見込んでいることを説明した。

ET日本支社長のアシェナフィ・イエルガ氏  本誌の取材に応えたET日本支社長のアシェナフィ・イエルガ氏は、成田線就航からの1年間を振り返り、「ETの路線拡大という観点からすばらしい1年で、日本における認知度も向上した良い年だった」と評価。同氏によると、15年の平均搭乗率は3割程度と苦戦を強いられたものの、予約は徐々に伸びているという。

 今後の成田線の見通しについてイエルガ氏は「日本は重要な市場。減便することはない」と強調。2年目以降の飛躍に向けて意欲を示したほか、今後の旅行会社の商品造成に期待を示した。今後は1周年記念キャンペーンとして、特別運賃の提供など検討しているという。なお、将来の増便やノンストップ化などについては「前向きに考えており、市場の状況を精査したい」とコメントするに留めた。

現地で見られる「コーヒーセレモニー」の実演の様子 セミナーではそのほか、エチオピア観光協会CEOのソロモン・タデッセ氏が登壇。ラリベラの岩窟教会群などの世界遺産やダナキル砂漠などの観光地、ハイキングやトレッキングなどのアクティビティについてプレゼンテーションを実施した。同氏によると、同国では現在、政府が観光業の拡大に向けて、投資家に対するインセンティブなどを設けており、観光インフラの整備が急速に進んでいるという。