ドイツ、観光街道の国際写真コンテスト実施、2位に日本人

  • 2016年6月2日

2位の受賞作品(C)GNTB/Nana Watanabe  ドイツ観光局は、2015年の観光テーマ「ドイツの観光街道」のアピールの一環として実施したインターナショナル・フォトコンテストについて、このほど上位3名に贈呈する最優秀賞を発表した。日本からは、最優秀賞の第2位としてフォトジャーナリストの渡辺七奈さんが撮影した、ロマンチック街道のノイシュバンシュタイン城の写真が選ばれた。

 コンテストでは、ドイツ観光局の在外拠点がある国・地域でフォトジャーナリストを募集。ジャーナリストは同局が事前に指定した16の観光街道をそれぞれ取材し、撮影した写真のうち15点を選んで応募した。同局によると、コンテストには23ヶ国から48名のフォトジャーナリストが参加。計240点の応募作品のうち、各観光街道につき1枚ずつ、16枚を「ベストフォト」に選定し、そのなかから最優秀賞を選んだ。

ドイツ観光局のケッテルハーケ氏とフォトジャーナリストの渡辺さん  ドイツではテーマごとに約150の観光街道を指定。日本市場にはメルヘン街道、ロマンチック街道、ゲーテ街道、古城街道、アルペン街道など、7つの街道を戦略的に訴求している。

 渡辺さんの受賞作品は、ノイシュバンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城を、山の上から1枚の写真におさめたもの。5月31日に都内で開催した表彰式で、渡辺さんは「ノイシュバンシュタイン城はすでに多く露出されているが、この角度からの写真はなかった」と応募の理由を話した。

 渡辺さんの写真と記事は、毎日新聞社の女性向けメディア「毎日キレイ」の関連サイト「Kireilife.jp」と、Yahoo! Beautyで紹介。各国・地域のジャーナリストが撮影した写真も、それぞれの国・地域の媒体に掲載されており、観光街道の訴求に一役買っているという。ドイツ観光局は同局ウェブサイトにも写真を掲載。「ベストフォト」16枚をポストカードセットにして、プロモーションツールとしても活用していく予定だ。