新千歳、訪日客獲得に向け昼間発着枠拡大へ、計画前倒し
菅義偉官房長官は4月21日の記者会見で、新千歳空港の日中時間帯発着枠について、2017年夏ダイヤから1時間あたり32回から42回に拡大する方針を発表した。当初は18年夏ダイヤからの拡大を検討していたが、訪日外国人旅行者のさらなる増加に向け前倒しした。
政府は先ごろ策定した新たな中長期ビジョン「明日の日本を支える観光ビジョン」で、20年の訪日外国人旅行者数の目標として4000万人を掲げたほか「観光先進国という新たな高みを実現する」と宣言したところ。菅氏は観光資源の豊かな北海道を取り組みの先駆けとして「観光先進国」をめざす考えを明示。「北海道の玄関となる空港の運営を抜本的に見直し、起爆剤としたい」と述べた。
あわせて今年10月下旬からの冬ダイヤについては、国際線の発着枠の曜日制限も緩和する方針も説明。現在は火曜日と水曜日の12時から16時まで、金曜日の17時以降、土曜日と日曜日の全日を発着可能としているが、冬ダイヤ以降は月曜日から木曜日までは12時から17時まで、金曜日は12時以降、土曜日と日曜日は全日を発着可能拡大するという。菅氏は「海外から新千歳への乗り入れの要望が多く挙がっている。希望する航空会社がすべて就航できるようにしたい」と考えを示した。