奥飛騨温泉郷の平湯館が民事再生法申請、負債16億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、岐阜県の奥飛騨温泉郷で「平湯館」を運営していた平湯館が3月30日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。負債総額は16億円。
同社は1924年に老舗旅館として創業。過去には皇族が宿泊したことで知られ、昭和後半から平成初頭にかけての温泉ブームの時期には年間売上高11億円を記録した。しかしその後は他社との競合や、設備投資による負担などから、資金繰りが逼迫していった。
近年についても業況は好転せず、このほど不動産賃貸事業などをおこなうリロ・ホールディングの子会社であるワールドリゾートオペレーションをスポンサーとして、経営再建をはかることになった。なお、同旅館は現在も営業を続けている。