関西エアポートワシントンホテルが特別清算、負債28.9億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、大阪府泉佐野市で「関西エアポートワシントンホテル」を運営していた関西エアポートワシントンホテルが3月14日、東京地方裁判所に特別清算を申請し、17日に特別清算の開始決定を受けた。負債総額は28億8700万円で、大半は親会社である藤田観光からの借入金が占める。
同社は2000年2月に藤田観光の100%子会社として設立され、同年4月から「関空エアポートワシントンホテル」の運営をおこなってきた。同ホテルは関空からの近さや「ワシントンホテル」の知名度を活かし、14年12月期には約18億7500万円の売上高を計上。一方で、同ホテルがある「りんくうタウン」の集客力が想定を下回ったこともあり、同期には33億9200万円の債務超過に陥っていた。
こうしたなか、16年1月1日付で藤田観光グループが組織再編を実施。関西エアポートワシントンホテルは同日付で全事業を関連会社の藤田ホテルマネジメントに譲渡し、28日の株主総会の決議により解散した。なお、「関西エアポートワシントンホテル」は現在、藤田ホテルマネジメントが継続して運営をおこなっている。