インタビュー:セーバーアジア・太平洋地域担当副社長のハンス・ベル氏

アジア太平洋地域での展開強化
アバカス買収でサービス拡大

-さまざまなプロダクトを展開されていますが、今後強化していく点は

ベル 我々はお客様に継続的にソリューションを提供するため、巨大なホストシステムを有している。このシステムを24時間ダウンさせずにサービスを提供することが重要だと考えている。

 また、旅行会社が仕事をしやすくするためのアプリケーションを提供することも重要だ。セーバーでは旅行会社向けに、カスタマイズ可能なデスクトップのソフトとして「セーバー・レッド・ワークスペース」を用意している。TMCなどに対しては、オンライン海外出張予約・管理ツールとして「ゲットゼア」を、旅行会社の顧客である企業のスタッフに対しては、旅行情報や旅程を管理するアプリ「トリップケース」を提供している。


-昨年11月のパリの同時多発テロ事件で、旅の「安心・安全」に注目が集まっていますが、セーバーとしての対策は

ベル セーバーでは「セーバー・トラベラー・セキュリティ」を長きにわたって提供し続けている。これは航空券の予約記録情報から旅行者がどこに滞在しているかを確認できるもので、この機能を使うことで、旅行会社も彼らの顧客である企業も、旅行者の状況を把握できる。

 また、トリップケースでも、事故発生時などにモバイル端末からフライトの遅延情報の確認や代替フライトの検索、会社へのメッセージ送信が可能だ。こうした機能は常に改良を続けていきたい。