シドニーマラソン、コース変更で走りやすく、目標は日本人900人

  • 2016年2月23日

大会本部長のラーデン氏  シドニーマラソン日本事務局は2月16日、旅行会社や航空会社などを対象に、9月18日に開催するシドニーマラソン2016年大会の説明会を開催した。今年は19年に運行開始を予定している路面電車「シドニー・ライトレール」の工事の影響で、フルマラソンとハーフマラソンのコースを刷新。15年大会まで含まれていた2ヶ所の坂をコースから外し、より平坦なコースに変更した。事務局は現在、政府に新たなコースの使用許可を申請しており、詳細は後日発表する予定。

 来日した同大会本部長のウェイン・ラーデン氏は「今年は大きな坂を2ヶ所除いたことで、より多くの人に楽しんでもらえるようになり、記録も出やすくなった。大会の魅力の1つとしてアピールすることで、知名度の向上や参加者の増加につなげたい」と意欲を示した。

日本事務局長の寺本氏  プレゼンテーションをおこなった日本事務局長の寺本洸氏によると、14年大会の総参加者数は3万1376名で、このうち日本人は前年比29%増の714名。寺本氏は今回の日本人参加者数について「昨年は日本人参加者数600人以上をめざして700人を超えた。今年は900人以上を目標として1000人を達成したい」と意欲を示した。昨年8月のカンタス航空(QF)の羽田/シドニー線開設と、12月の全日空(NH)の羽田/シドニー線開設の効果にも期待するという。

 16年大会に向けては、月刊誌「ランニングマガジン・クリール」などのマラソン専門誌とのイベント開催や、特設ウェブサイトでの情報発信などを実施。ニュー・サウス・ウェールズ州およびANAセールスとの3者共同プロモーションも展開し、京浜急行電鉄でラッピング電車を運行する。また、姉妹マラソンの「名古屋シティーマラソン」や「かすみがうらマラソン」でパンフレットを配布するほか、5月と6月には東京と大阪で練習会も開催する。

 そのほか、大会前日には日本人ランナーを対象としたプレイベント「コンディショニング・ラン」を、大会当日の夜には「ポスト・イベント・パーティー」を開催する。また、日本国内ではフジテレビと協力して、衛星放送でのテレビ放映も実施する。