ドイツ、11月日本人宿泊数は7%減の9.3万泊、前年の反動で

  • 2016年2月21日

 ドイツ観光局によると、2015年11月の日本人宿泊数は7.1%減の9万3258泊となった。同局によれば減少の要因は、前年同月にライプツィヒでの国際青年会議所世界会議が開催されたことなどにより、日本人宿泊数が11月単月として過去最高となる8.3%増の10万859泊を記録した反動によるもの。同局では旅行者の動向を分析した結果、11月の時点ではパリで発生した同時多発テロ事件の影響はほぼ出ておらず、比較的高い水準で推移したと見ている。なお、13年11月比では1%増となった。

 1月から11月までの累計は2.6%減の112万3331泊。日本政府観光局(JNTO)が発表した同期間の出国者数は4.1%減の1621万2100人だったことから、同局では「日本市場でドイツは健闘している」との考えだ。

 11月単月の日本人を含む全外国人旅行者数は6.4%増の518万8153泊で、11月までの累計は5.6%増の7417万1460泊だった。16年の外国人旅行者数の見通しについては、ターゲットとするいくつかの国の経済の不安定さや、テロ事件による旅行需要の低下の影響を受ける見通しであることなどから、1%増から3%増の微増を見込んでいる。