記者会見には女優の真矢ミキさん（中央）が登壇し、新カードの魅力をアピールした（※クリックで拡大） 　全日空（NH）と楽天カードは2月16日から、「楽天カード」にANAマイレージクラブ（AMC）機能を付加した「楽天ANAマイレージクラブカード」の申込受付と発行を開始した。2社が提携してカードを発行することで、NHは楽天が得意とする女性層や若年層を、楽天はNHが得意とするビジネス層の獲得をはかる考え。同日に開催した記者会見で、NH常務取締役執行役員の志岐隆史氏は「楽天とシナジーを出しながら、（発行部数を）大きく伸ばしていきたい」と意気込みを語った。

　楽天代表取締役副社長執行役員兼楽天カード代表取締役社長の穂坂雅之氏は、「マイレージ付きのカードが欲しいという要望は以前からあった」と説明。楽天市場の利用者のうち半数がまだ他社カードを利用している点や、楽天カードの平均申込者数が1日7000人に上ることから「ポテンシャルはある」と強調し、「新規ユーザーを掘り起こし、NHとともに利用促進をはかっていきたい。申込者数は数百万人の規模になるのでは」と語った。

（右から）NH常務取締役執行役員の志岐隆史氏、楽天カード代表取締役社長の穂坂雅之氏　同カードは、クレジットカード決済で楽天グループの「楽天スーパーポイント」またはNHのマイルを貯めることができるもので、利用者は登録時に楽天スーパーポイントが100円で1ポイント貯まるコースか、NHのマイルが200円で1マイル貯まるコースのいずれかを選択する。登録後の変更は可能だ。

　楽天市場の店舗および楽天スーパーポイントの加盟店でのクレジット決済の際には、楽天スーパーポイントを追加で付与する。「ポイントコース」では、楽天市場での決済はポイントが2倍、楽天スーパーポイント加盟店での決済はポイントが3倍貯まる。「マイルコース」の場合は、楽天市場で楽天スーパーポイントを100円につき1ポイント、楽天スーパーポイント加盟店で100円につき2ポイント付与する。

　さらに、同カードには市中の加盟店での買い物の際にポイントが貯まる「楽天ポイントカード」と、電子マネー「楽天Edy」を付帯しており、同機能で楽天スーパーポイントを貯めることや、使うことができる。このほか、AMC機能として、NHの国内線を利用する際に空港での搭乗手続きを省く「スキップサービス」も提供する。

　カードの年会費は初年度は無料で、2年目以降は年に1回のクレジットカード決済で、年会費540円を無料にする。ブランドはVisa、MasterCard、JCBの3種類。色はシルバーとピンクの2色を用意した。

　なお、今回のカード発行を記念し、NHと楽天は新規申込者を対象にしたキャンペーンを実施。ダイナミックパッケージ「ANA楽パック」で利用可能なクーポン券4000円分をプレゼントする。