1月の旅行業倒産は1件減の2件、負債総額は11.4億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、2016年1月の旅行業の倒産件数は前年比1件減の2件となった。負債総額は前年から10億3400万円増の11億4000万円。東日本大震災関連の倒産はなかった。
負債総額の大幅な増加は、特別清算の開始決定を受けた四国の旅行会社が負債総額11億円を計上したため。同社は事業を新設した会社に移譲し、旧債務を精算するために特別清算の手続きを取ったという。
もう1件は東京都渋谷区の中小旅行会社で、負債総額は4000万円。同社では東京や大阪、名古屋発着の航空券やツアーをウェブサイトで販売していたが、他社との競合で売上が減少し、先行きの見通しが立たなくなったことから破産を申請した。
なお、1月の宿泊業の倒産件数は1件増の9件で、東日本大震災関連の倒産は0件。負債総額は8.5%減の49億6700万円だった(下記関連記事)。