1月の宿泊業倒産は1件増の9件、負債総額は49億6700万円

  • 2016年2月9日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2016年1月の宿泊業の倒産件数は前年比1件増の9件となった。訪日外国人旅行者の集客ができず、売上に伸び悩む企業が目立ったという。負債総額は8.5%減の49億6700万円で、東日本大震災関連の倒産は0件だった。

 主な倒産としては、長崎県平戸市の老舗旅館である旗松亭が負債総額22億200万円で民事再生法の適用を申請。旗松亭は現在も営業を続けている。また、富山県砺波市の温泉旅館である薬師温泉庄永閣は負債総額11億9500万円で破産し、1月3日で営業を終了した。

 なお、1月の旅行業の倒産は前年比1件減の2件で、負債総額は10億3400万円増の11億4000万円。東日本大震災関連の倒産は0件だった(下記関連記事)。