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昭文社、訪日客向けに初の英語観光地図、東京と京都で

  • 2016年2月9日

表紙のデザインには和柄を取り入れた  昭文社は2月12日、訪日外国人観光客向けの英語版の観光地図「TOKYO  東京 Tourist Map」と「KYOTO 京都 Tourist Map」を発売する。訪日外国人観光客の急増を踏まえたもので、同社として初めての取り組みだという。地図はFITが徒歩や公共交通機関で主要な観光スポットを巡ることを想定して作成しており、旅程を組み立てやすくするために、地図の表紙に都市全体の地図を掲載。裏表紙には、浅草や銀座など訪日外国人観光客に人気の高い観光エリアの詳細な地図を載せた。

 同社によれは、地図のデザインは、駅の情報や観光スポットに関する注記が目立つように、細かい住所表示や観光と関係のない施設の注記などを極力省いた。また、ホテルなどのピクトグラム表記は観光庁のガイドラインを参考にして、外国人にも理解しやすいようにしたという。このほか、主要な観光エリアには色を塗ったほか、観光スポットの写真を掲載して目的地がイメージしやすいように工夫した。

 地図には各都市の主要な鉄道の路線図や、挨拶などの簡単な日本語の基本会話集、観光スポットの索引も収録。地図の折り方には持ち運びのしやすさや大きく広げられない電車内などでの使用を想定して蛇腹折りを採用し、地図をしまうための箱型のパッケージも用意した。

 販売価格は税別900円で、国際空港や、東京や京都の観光地にある書店などで販売する。サイズは地図を広げた場合は400ミリメートル×800ミリメートルで、パッケージにしまった場合は200ミリメートル×100ミリメートル。なお、昭文社では今後、需要に応じて観光地図の多言語での展開や、別のエリアの出版なども検討していくという。