ジャルパック、16年度上期の国内商品発売、取扱85万人めざす

  • 2016年1月28日

16年度上期沖縄商品パンフレットの表紙  ジャルパックはこのほど、2016年度上期の国内旅行商品を発売した。旺盛な訪日旅行需要による客室数の逼迫や価格上昇など、前年以上に厳しい仕入環境を予想する一方、15周年を迎える東京ディズニーシー(TDS)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、北海道新幹線の開業などにより需要増が見込めることから、前年比6%増の84万9000人の取り扱いを見込む。

 東京ディズニーリゾート関連の商品では、TDSの15周年をテーマとしたコースを設定。15周年記念プログラム「ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ」を、開始日の1日前に体験できるプレイベントに参加するコースや、4月15日にリニューアルするショー「ビッグバンドビート」の観覧席を確約したコースなどを設けた。

 沖縄方面では「ルネッサンス・リゾート・オキナワ」にジャルパック専用のファミリー向けコネクティングルーム「JALパック フリッパーズルーム」を新設。「家族みんなでくつろげる」をコンセプトに、靴を脱いでゆっくりできるスペースや大型テレビなどを設けたという。また、バスガイドが三線演奏などをおこなう「JALうたばす」については、全コースで車いすでの利用を可能とした。

 北海道方面では、60日前までの予約に対して1名あたり5000円を割り引く従来の早期申込特典「早決60」に加え、90日前までの予約で1万円を割り引く「早決90」を新たに設定。また、新たなコースとして、女性担当者が女性向けに企画した、花畑でサイクリングなどをおこなうツアーなども設けた。

 関西・南紀・山陰・山陽・四国方面については、3年に1度開催される「瀬戸内芸術祭」を軸にした「瀬戸内海アートと島めぐり」や、観光列車「伊予灘ものがたり」に乗車する「<観光列車>『伊予灘ものがたり』で浸るえひめ南予のたび」などを用意。九州方面では、新たに長崎県の五島列島を縦断するコースなどを設けた。

 なお、ジャルパックによると15年下期の取扱人数は9%増の81万人となる見込み。選択可能なプランの拡充やツアー参加者の利便性向上などをはかったことが奏功したという。