JTB、11月の国内旅行は1.7%増-国際旅行は5割増

  • 2016年1月19日

 ジェイティービー(JTB)グループ21社(※)の2015年11月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比1.7%増の926億800万円となった。団体旅行は0.3%減で、このうち一般団体は「企業」が39.2%増と大きく増加したが、「組織」は6.0%減、「宗教」も7.3%減と前年を下回った。教育団体は8.9%増だった。

 企画商品は1.6%増で、そのうちエースJTBの取扱額は1.9%減となり、取扱人員は6.5%減だった。取扱人員の方面別上位は、1位が6.2%増の中部、2位が1.6%減の中国・四国、3位が5.0%減の近畿だった。

 訪日旅行を含む国際旅行の取扱額は、50.6%増の75億6200万円となった。人員ベースの予約状況を見ると、「サンライズツアー」は12月が25.8%増、1月が28.2%増、2月が28.9%増。アジアからのリピーターなどをターゲットとする「エクスペリエンスジャパン」は12月が141.0%増、1月が204.6%増、2月が195.5%増となっている。

 JTBによれば、12月24日から1月1日までの年末年始の富士箱根方面商品は、バス8台から10台が毎日ほぼ完売。1月は大相撲東京場所が人気を集め、1月場所として過去最高の1000名を超える集客があった。2月のエクスペリエンスジャパンは、春節により北海道関連商品の予約が1000%超の増加となったほか、「東京ワンピースタワー」のパスポートや大阪の食事プラン、「昇龍道高速バスきっぷ」などの予約が好調に推移しているという。

 訪日外国人客向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の人員ベースの利用状況は10月が103%増、11月が76%増、12月が78%増だった。言語別の伸び率は10月と11月は韓国語サイトがそれぞれ190%増、175%増と最も伸長。12月はタイ語サイトが139%増で1位となった。

 なお、海外旅行の取扱額は5.8%減の411億6100万円、その他を含めた総計は3.9%増の1505億100万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※JTBグループ21社:JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTB法人東京、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング&トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー&サービス、JTB伊勢丹トラベル、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル