直行便就航で注目の台南 TPI西日本とチャイナエアが旅行会社にセミナー

 JTBグループのティーピーアイ西日本とチャイナエアライン大阪支店は12月15日、旅行業関係者を対象に大阪市内のホテルで「台南セミナー」を開いた。女優でエッセイストの一青妙(ひととたえ)さんが台南の魅力を紹介した。

 台湾は、円安基調で停滞気味の海外旅行市場にあって、ここ最近は旅行先として絶大な人気を誇っている。南西部に位置する台南は、歴史的に日本との関係が深く、歴史文化や食など観光素材も豊富。2015年10月28日からは、チャイナエアラインが関西国際空港-台南の直行便を新規に就航させている。

 一青さんは「3、4年前から台湾ブームで女性誌に取り上げられることが増えました。ただ8割は台北の情報で、台湾=台北の一極集中、マンネリ化が進んでいます。リピーターを違うところに連れて行ってあげないと」と、台南の商品化や送客を呼びかけた。

 その適地こそ台南で、一青さんは美食、歴史文化、日本との深いつながりを魅力として挙げた。美食は、サバヒーという魚料理や台北の3分の1の金額で食べられるマンゴーなど豊富。歴史文化については、オランダや明朝、日本統治時代の町並みが残り、火花を浴びれば厄が落ちるロケット花火祭りが2月に行われる。日本人が整備したダム、上水道があり、まちのお年寄りは日本人と分かると日本語で気さくに話しかけてくる。

 一青さんは「京都のような古い町並みを持ち、大阪の熱さ、人情があるまち」と台南を評していた。

 (16/01/13)



情報提供:トラベルニュース社