11月の旅行収支は985億円、13ヶ月連続の黒字に
財務省がこのほど発表した国際収支状況の速報値によると、2015年11月の旅行収支は985億円となり、前年の242億円から黒字幅を拡大した。黒字の計上は13ヶ月連続で、1996年以降の11月単月の旅行黒字としては過去最高となる。日本政府観光局(JNTO)によれば、11月の訪日外国人旅行者数は同月単月での過去最高となる前年比41.0%増の164万7600人を記録。出国日本人数は0.7%減の134万6000人だった。
なお、前年は978億円の赤字だった11月のサービス収支は、旅行収支の黒字幅の拡大に加えて、知的財産権等使用料が1996年以降の11月として過去最高、単月としても過去2番目の黒字となったことなどにより、615億円の黒字に転化した。貿易収支は2715億円の赤字、2つを合わせた「貿易・サービス収支」は2099億円の赤字となり、いずれも赤字幅を縮小した。
これらの結果、経常収支は1兆1435億円の黒字となり、黒字幅は前年から7033億円増加した。黒字の計上は17ヶ月連続となる。