津山国際ホテルの元運営会社が特別清算-負債総額6.3億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、岡山県津山市の「津山国際ホテル」の元運営会社である津山国際ホテルが12月3日、岡山地方裁判所津山支部から特別清算の開始決定を受けた。負債総額は2015年2月期決算時点で6億3222万円。
同社は1971年に津山観光として設立し、74年5月には県内の大手百貨店や地元の企業によって買収され「津山国際ホテル」として開業。地元企業によるイベントや会議での利用が多く、最盛期には10億円台の年間売上高を計上していたが、ここ数年は景気の冷え込みなどの影響で約6億円に低下。さらに、施設の老朽化から修繕費用も膨らんでいた。2013年10月には経営母体の1社だった百貨店がホテル経営から撤退し、14年5月にホテルを閉鎖する方針を表明していた。
津山国際ホテルは14年6月に、地元の財界が同年2月に設立した新会社の新津山国際ホテルに事業を譲渡。その後、15年8月31日の株主総会の決議により解散し今回の措置となった。なお、同ホテルは新会社の運営により、現在も営業を続けている。
※訂正案内(編集部 2015年12月10日 17時30分)
同ホテルからの要望により、元運営会社との混同を避けるため、タイトルおよび本文の一部箇所を加筆修正しております。