下呂温泉、例祭と薪能、謝肉祭で秋の賑わい/岐阜

 岐阜県・下呂温泉で10月8日、湯の恵みに感謝する下呂温泉神社の秋の例祭が行われた。

 例祭では下呂温泉の名を世に広めた儒学者・林羅山や室町時代の僧侶・万里集九ら下呂温泉にゆかりのある人物の装束に身を包んだ旅館関係者ら100人が温泉街を練り歩いた。

 参進行列の一行はJR下呂駅を出発し、温泉神社で神事を行い下呂温泉の発展を祈願した。今年は恵那市から中山太鼓の演者が訪れ、例祭に花を添えた。獅子舞の披露や芸妓連奉納があったあとふるまい酒を実施。

 やぐらの上から紅白の餅をまく千子(せんご)まきでは紅白の餅に宿泊券などのプレゼントが入っていることから、県内外から訪れていた観光客は歓声をあげて拾いあっていた。

 温泉神社は1989年に温泉の末長い湧出と温泉客の安全を願って山形県の湯殿山神社から分霊を受けている。分霊が箱根の山を越えたのは下呂温泉が初めてだという。

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10月17日には下呂温泉の幸田河川敷で第3回下呂市景勝巡り「飛騨川薪能」が行われた。これまで下呂市内で実施されてきたが、下呂温泉での開催は初めて。

 演目は仕舞「敦盛」、狂言「伯母ヶ酒」、能「船弁慶」。梅若紀彰さん、山本泰太郎さん、山本凛太郎さん、梅若英寿さんらが演じた。

 翌18日は下呂温泉の秋の恒例イベント「下呂温泉謝肉祭2015秋-飛騨牛豪快焼き&秋の味覚満喫フェア」が行われた。

 今年も昨年に引き続いて抜けるような青空のもと実施された謝肉祭は、昨年を大幅に上回る450人が参加。飛騨産コシヒカリのご飯、きのこ汁が付いた飛騨牛豪快焼きを味わった。

 ステージでは毎年参加している名古屋の中高生で構成するビッグバンド「フリーヒルズ・ジャズオーケストラ」によるジャズ演奏。旅館ホテルの女将らと参加者が一緒になって踊る下呂音頭も行われた。

 このあとペア宿泊券や飛騨牛、地元名産品が当たるお楽しみ抽選会で盛り上がった。

 (15/12/01)


情報提供:トラベルニュース社