アナンタラ運営会社、グループの認知度向上に注力、日本進出も検討

  • 2015年11月10日

マイナー・ホテル・グループのマーク・アラン・トムソン氏  「アナンタラ ホテル リゾート & スパ」などを展開するタイのマイナー・ホテル・グループでピーアール&コミュニケーション・ディレクターを務めるマーク・アラン・トムソン氏がこのほど来日し、本誌のインタビューに応え、「(各ホテルブランドの親会社としての)マイナー・ホテル・グループ自体の認知度向上をめざしたい」と方針を語った。

 同社はタイを拠点に「アナンタラ ホテル リゾート & スパ」「アヴァニ ホテルズ&リゾート」「パー アクアム リトリート リゾート レジデンス」「オークス ホテルズ&リゾート」「エレワナ コレクション」「ティヴォリ ホテルズ&リゾート」の6つのブランドで世界22ヶ国に135軒のホテルを展開。現在はホテルごとのウェブサイトで予約などを受け付けているが、来年の1月から3月頃をめどに、「マイナー・ホテル・グループ」としてのウェブサイトを開設する。各ホテルのウェブサイトや予約システムは継続して利用できるが、同グループとしての予約システムと関連付けることで、顧客の利便性の向上をはかる。

 また、同氏は日本市場の重要性を改めて強調し、日本市場で認知度の高い東南アジアを中心とした「アナンタラ」ブランドに加え、タンザニアとケニアで展開する「エレワナ」と、モルディブとUAE、タンザニアで展開する「パーアクアム」ブランドを訴求していきたい考えを示した。同氏はアナンタラについて、日本人の訪問者が多いタイやベトナム、カンボジア、バリなどに加え、今年末に開業予定のスリランカについてアピールしたい旨を説明。また、エレワナについては「ハイエンドで冒険心あふれる旅行者にユニークな休暇を提案したい」と語った。パーアクアムについては、若者層をターゲットに据え、需要の取り込みをはかっていく。

 このほか、トムスン氏は同グループのホテルの日本進出も検討していると説明。昨年はスキーリゾートの開業を検討していたが実現しなかったことを説明し、ブランドや時期、場所などは未定としたが「適切なパートナーやプロパティ、土地が見つかれば実現したい」と話した。