成田エアポートテクノの保科弘美さんと喜多見利彦さん 　成田国際空港（NAA)はこのほど、「CS Award 2015 Autumn」の授賞式を開催した。同賞は、成田空港スタッフのモチベーションとサービスレベルの向上を目的に、利用者に素晴らしいサービスをおこなったスタッフを表彰するもの。今回の受賞者は5件6名で、授賞式では表彰状の授与と記念品の贈呈をおこなわれた。

空港ターミナルビルの徳永誠一さん　NAAリテイリングの小川真未さんと成田エアポートテクノの保科弘美さんは、第2ターミナルに向かうターミナル連絡バスの車内において、中国人の親子に対応。親子は第2ターミナルに向かわなければいけないところを間違えて第1ターミナルに移動してしまい、飛行機の出発時刻が迫り困っていた。小川さんは出発ターミナルをスマートフォンで確認し、親子が利用する航空会社に電話したものの、連絡が取れなかった。

ANA FESTA Vstore　照屋香織さん　そこで、たまたまその場にいた保科さんと相談し、小川さんは勤務初日で遅刻できない状況だったため、保科さんが航空会社の出発カウンターに親子を案内。航空会社のスタッフに事情を説明したところ、親子の対応をお願いできたという。会社も異なり面識のない2名が協力してサポートをおこなった点が高い評価を受けた。

FaSoLa カルティエ 南ウィング店の佐瀬龍武さん 　成田エアポートテクノの喜多見利彦さんは、工事の現場確認に向かう途中、日本人男性から駐車場の場所を尋ねられて対応。男性は車をP2駐車場南側のD区画に駐車したと話していたものの、南側にD区画はないため喜多見さんは北側に駐車した可能性があると推測。男性にはその場で待機してもらい、北側駐車場を確認したところ、車が駐車されていたため、男性のもとに戻り、北側駐車場まで男性を案内した。

NAAリテイリングの小川真未さん 　案内後は、男性が出口の場所を知っていると話したため、挨拶して別れたものの、本当に出口まで行けるか心配になり、利用者が必ず通過する駐車場2階で待機し、車が通過するところを見送った。後日、男性からは礼状が届いたという。本来の業務を超えて、利用者が出口から帰るまで気を配ったことが高評価となった。

　受賞者は以下の通り。

▽NAA、CS Award 2015 Autumn受賞者
・NAAリテイリング　小川真未さん／成田エアポートテクノ　保科弘美さん
・成田エアポートテクノ　喜多見利彦さん
・空港ターミナルビル　徳永誠一さん
・ANA FESTA Vstore　照屋香織さん
・FaSoLa カルティエ 南ウィング店　佐瀬龍武さん