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ドイツ・フランケン地方、「歴史とワインの街」で誘客はかる

  • 2015年10月15日

ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のレイカート・ケッテルハーケ氏  ドイツ観光局とフランケン地方観光局はこのほど、都内でフランケンワインなど現地の魅力を紹介する夕食会を開催した。2年に1度、定期的に開催しているもので、4回目の今回は現地からワイナリーのディビーノ社やクリスマス関連商品などを扱うケーテ・ウォルファルト社、フランケン地方の「ワインクイーン」が来日。ターキッシュエアラインズ(TK)も協賛会社として参加した。

 ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のレイカート・ケッテルハーケ氏は冒頭、「フランケン地方は美しい景観や歴史を持つ、休暇に適した地域」と述べ、世界遺産であるバイロイトのオペラハウスや、ロマンティック街道、古城街道、フランケンワインなどを同地方の魅力として紹介した。また、同観光局ディレクター・マーケティングの西山晃氏はフランケン地方について「リピーター向けのデスティネーションで、現時点でもある程度の訪問者数がある」と話し、ワインなどのイメージを訴求することで、さらなる商品造成につなげたい考えを示した。

(左から)ドイツ観光局のケッテルハーケ氏、TKの谷本氏、フランケン地方観光局のヘンチェル氏、ディビーノ社のリュヒティンドール氏、フランケンワインクイーンのラングマンさん、フランケン地方観光局局長のラフ・ザイフェルト氏、ケーテ・ウォルファルト社の菅井ふみ子・ウェルファルト氏  プレゼンテーションでは、フランケン地方観光局セールスマネージャーのイェルク・ヘンチェル氏がフランケン地方の街の魅力について説明。ライン川の支流であるマイン川に沿って連なる街並みや、世界遺産のオペラハウス、バンベルク市街、ヴュルツブルクのレジデンツなどの観光地を紹介した。また、ロマンチック街道や古城街道についても「ドイツ観光では外せない観光資源」とアピールした。

 ディビーノ社のアネッテ・リュヒティンドール氏とフランケンワインクイーンのクリスティン・ラングマンさんは、ワインを切り口としたフランケン地方の楽しみ方を提案。ぶどう畑でのハイキングやぶどうの試食、ワイン農家での見学や宿泊、ワインの試飲などさまざまな体験ができることをアピールし、ワインをテーマとしたツアーの造成を訴えた。このほか、TK東日本地区旅客営業部広報の谷本美和氏は、TKを活用した場合の日本からドイツへの乗継利便性をアピール。成田および関空からイスタンブール経由でドイツ国内の15都市に就航しており、例えば、フランケン地方の中心部のニューテンベルクへはイスタンブールから午前と午後の1日2便を運航していると説明した。

 なお、ドイツ観光局によると、2014年度の日本人延べ宿泊数は4.0%減の125万5181泊。15年1月から7月までの累計も1.9%減の66万345泊と減少傾向にあるため、年末までに14年度並みの宿泊数への回復をめざす。西山氏は「海外旅行全体があまりよくないなかで訪問者数をプラスにするのは難しいが、ヨーロッパのデスティネーションのなかでは優位に立っていきたい」と意欲を示した。同観光局では、現在実施している一般消費者向けのオンラインキャンペーンや記事広告などを引き続き展開していくという。