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実地体験など学生の活動成果を報告 関西観光教育コンソーシアムが発表会

 観光教育に関わる関西の大学で組織する関西観光教育コンソーシアムは9月4日、大阪市阿倍野区の阪南大学あべのハルカスキャンパスで「学生活動成果発表会」を開いた。各大学の学生が出席した旅行会社ら21社・団体の約30人に日々の研究成果や取り組みを紹介した。

 同コンソーシアムは交流、情報交換を行い、観光教育の発展を目指すことを目的に2013年に発足。現在、大阪学院▽大阪観光▽大阪成蹊▽大手前▽京都文教▽神戸海星女子学院▽神戸山手▽阪南▽プール学院▽立命館▽和歌山の11大学と、大阪国際大学国際教養学部、追手門学院大学地域創造学部が正会員として参画している。

 発表会は旅行会社に学生ならではの観光に対する新たな視点を知ってもらうことで、学生と旅行会社の交流の場にしようと年1回開催。同コンソーシアム幹事の井上博・阪南大学長はあいさつで、急拡大するインバウンド市場に対して受入態勢の整備が急務としながら「真の観光立国として日本を世界へ周知するためのアイデア、取り組みを期待している」と学生にエールを送った。

 この日は11大学が発表。最優秀賞の京都文教大学は商店街活性化プロジェクト、優秀賞の大阪成蹊短期大学は大阪・摂津富田で実施した酒蔵見学ツアーなど幅広い分野から発表が行われた。

 神戸山手大学は和歌山・湯の峰温泉の旅館での長期インターンで学んだ成果を発表。発表した浦本紗也香さんは訪日外国人への対応など実際の体験を語りながら「欧米客は温泉や田舎の風景を求めて日本に来ています」と実感を語った。リアルな声に審査員から質問が相次ぎ、特別賞受賞につながった。

 同コンソーシアムでは学生の就職状況も改善しようと、同5日は大阪市内でホテルや旅行会社らを招いて合同説明会も開催するなど精力的な活動を展開している。

 同コンソーシアム事務局の和歌山大学の金岡純代さんは「合同説明会は初の試みで試行錯誤ですが、就活市場の状況も踏まえ、改善しながら今後へつなげていきたい」と話している。


情報提供:トラベルニュース社