主要49社、7月の国内は4.9%増-外国人は7割増
観光庁が取りまとめた2015年7月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比4.9%増の3782億1511万円となった。観光庁によると、関西と北陸方面が引き続き好調に推移しているという。外国人旅行は訪日ビザの取得要件が緩和された東南アジアに加え、東アジアからの訪問者数が増加していることから、70.5%増の151億8835万円と大幅に増加した。
国内旅行の取扱額を企業別で見ると、海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)グループ15社計が5.6%増の915億6187万円で1位。2位は楽天で16.4%増の368億3785万円、3位はKNT-CTホールディングス8社計で0.7%減の269億9742万円だった。
前年からの伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが77.9%増の2億6029万円と最も伸長。取扱額が10億円を超える企業では、i.JTBが24.3%増の156億8601万円、エイチ・アイ・エス(HIS)が18.7%増の54億4991万円、楽天が16.4%増の368億3785万円などで続いた。
外国人旅行の取扱額も、JTBグループ15社計が83.0%増の70億6392万円で1位に。次いでHISが72.0%増の24億6897万円、日本旅行が49.7%増の23億4689万円となった。
前年からの伸び率を見ると、JTB九州が1万5440.6%増の1億7887万円と大幅に増加。取扱額が1億円以上の企業については、JTBコーポレートセールス(JTBBWT)が235.0%増の9億3933万円、JTB西日本が132.3%増の2億9587万円、東武トップツアーズが94.3%増の4億791万円などと続いた。
募集型企画旅行に関しては、国内旅行は取扱額が3.0%増の957億2153万円、取扱人数が1.9%減の308万4725人で、単価は5.0%増の3万1031円となった。外国人旅行は取扱額が51.1%増の5万7993万円、取扱人数が47.6%増の3万3972人となり、単価は2.4%増の1万7071円だった。
なお、海外旅行の取扱額は11.4%減の1773億9977万円で、合計は0.2%増の5708億323万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※3月までは50社を対象としていたが、東武トラベルとトップツアーが15年4月1日に合併したことにより49社となった
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
7月単月