国内旅行業況、1ポイント減に-次期は2ポイント減、訪日が影響

  • 2015年9月17日

 日本旅行業協会(JATA)が8月6日から27日にかけて会員各社に対して実施した旅行市場動向調査で、2015年7月から9月の国内旅行のDI値(※)は16となり、前期(15年4~6月)から1ポイント減少した。6月時点の見通しである11からは5ポイント上回っており、会員各社からは海外旅行が円安やテロ、感染症などの外的要因により減少した反動で国内旅行が増えているとの声が挙がったという。

 業態別ではリテーラー1が4ポイント増の41、総合旅行会社が横ばいの32で高水準を維持した。このほか、インハウスは7ポイント減、リテーラー2は4ポイント減、国内旅行ホールセラーは1ポイント減だった。

 方面別では東京、北陸、京阪神が2桁のプラスを維持。東京と北陸は1ポイント減、京阪神は1ポイント増加した。北陸については、会員各社から北陸新幹線効果で好調に推移しており、全体を牽引しているとのコメントが寄せられたという。また、北海道は9ポイント増の13となり、2桁のプラスに転じた。このほか、東北、静岡、甲信越、九州が前期を上回った。

 顧客層別では団体が全セグメントで下落。一方、個人はシニアが8ポイント減、OLが2ポイント減だったが、ファミリーは12ポイント増の3と大きく上昇しプラスに転じた。


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※DI値は設問事項に対して「良い」「普通」「悪い」「取扱なし」の4つを用意し、集まった回答を数値化するもので、設問事項に対する全体的なトレンドを量る指標となる。すべての回答が「良い」の場合はプラス100。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別にDI値を算出している。