HIS、バリアフリーを学ぶハワイツアー、福祉関係者など対象

  • 2015年8月27日

 エイチ・アイ・エス(HIS)のバリアフリーデスクはこのほど、ユニバーサルデザインのコンサルティングなどをおこなう大阪市のミライロと共同で「アメリカの先進的バリアフリーを学ぶスタディーツアーハワイ5日間」を発売した。HISでは今年7月、福祉関係者やホテル、飲食店などサービス業界の従事者を対象に、2016年4月から施行される「障害者差別解消法」をテーマとしたツアーを実施。しかし「もっと日常生活で生かせる内容を学びたい」などの声が寄せられたことから、今回のツアーではターゲットを福祉関係者や福祉について学ぶ学生、実際に介護をおこなっている人、車いす利用者などに設定した。出発日は10月15日。

 ツアーでは、ミライロや日本ユニバーサルマナー協会で講師を務め、自身も車いすで生活する岸田ひろ実さんが同行。ハワイのショッピングモールや朝市の「KCC ファーマーズマーケット」、ワイキキビーチなどを訪問し、その過程で岸田さんがハワイのユニバーサルデザインの現状を解説する。ハワイでは1990年に公共サービスなどでの障害差別を禁止する「ADA法」が施行されており、日常生活でもバリアフリーやユニバーサルマナーの考えが浸透しているという。

 このほか、知的障がい者教育現場訓練センターの施設見学や、ハワイ在住の日本人障がい者との夕食会、ユニバーサルデザインの研修会なども実施する。

 旅行代金は燃油サーチャージを含め1名19万8000円で、学生には3万円、複数名のグループには1名あたり5000円の割り引きをおこなう。1名参加の場合は追加で3万9000円を徴収する。最少催行人員は10名とした。