インタビュー:ジャッツ東京ツアーコンダクターセンターの浦和愛子氏
-JATAをはじめ講演会の講師としても活躍されていらっしゃいますね
浦和 JATAでは国家試験のお手伝いや、添乗員レベルアップ研修の講師を担当しています。JATAのお仕事は大手から中小旅行会社まで、色々な会社が会員でいらっしゃるので、そういう若い業界人の方達の研修で教育のお手伝いができるのは、楽しみの1つとなっています。
TCSAでも旅程管理と旅程管理研修の手伝いをしています。昨年7月にスイスに行った時、現地のスタッフとして働いていた方が「僕先生の旅程管理受けたんですよ」と声をかけてくれました。その時に本当にすごく嬉しかったです。
また、しばらく添乗の仕事を病気で休んだ時期もあったのですが、その時に話し方教室や、プレゼンテーション教室に通って勉強しました。そうした経験を活かし、ボランティアの朗読や、司会もさせていただいています。
-今までの経験を踏まえ、若手にアドバイスをお願いいたします
浦和 今の人々は、内向きの人が多いように思います。私は添乗の仕事をしていない時でも異業種の人たちと交流していますが、今は若い人たちが外向きに色々なものに興味や関心を持つことが、とても少なくなっているように思います。そういう部分はぜひいろいろ興味を持ってもらいたいです。後は、失敗を恐れないでチャレンジをしてほしいと思います。
添乗員のステップアップについても重要です。TCSAでは添乗員認定試験を実施していて、日本旅行とジャッツでは添乗員のランクアップの条件になっています。試験はまだ浸透していないので、是非色々な旅行会社に知ってもらい、合格することで添乗員のレベルがはっきり分かるようになればと思います。
また、添乗員、ツアーコンダクターでは何年やっても同じタイトルです。例えばJTBでは「グランドマスター添乗員」、日本旅行では「マイスター添乗員」として、一定以上の経験がある高レベルの添乗員をアピールしています。それとは別に、「上席添乗員」「主席添乗員」など、添乗員の経歴を示すような肩書を名刺やタイトルにつけてもよいかと思います。
-今後の抱負を教えて下さい
浦和 私は個人的に「トラベルスタイリスト」という肩書を自分で名乗っています。お客様の旅に対する思いや旅に何を求めているのかは本当に色々です。旅行に参加されるとき、店舗に来たお客様に洋服を選ぶように、お客様のお話を伺い、ぴったりのパッケージツアーを探したい。1番適切なものをお探しできるトラベルスタイリストになりたいと思います。また、添乗員に加え、講師や司会者なども今後続けていきたいです。
私は添乗員として、3番手か4番手が良いと思っています。例えばトップ中のトップとしては、日本旅行だと平田進也さんのようなカリスマがいる。そういう方は風を真正面から受けなければならないので、すごくプレッシャーもあるし大変だと思います。そういう意味で私は2番手3番手あたりで、その位置でなければできない仕事をやっていきたいです。
-ありがとうございました