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鳥取県が「蟹取県」キャンペーンで蟹贈呈、冬の閑散期対策で

  • 2015年8月18日

記者会見では平井知事、押切もえさん、安田大サーカスが「鳥取へ、ウェルカニー」と笑顔でキャンペーンをアピールした  鳥取県は9月1日から2016年2月29日まで、「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を開催する。期間中に鳥取県内の対象宿泊施設に宿泊し、宿泊施設証明印を押したハガキで応募した人のなかから抽選でひと月当たり100名、合計600名に旬の蟹1万円分相当を贈呈するもの。8月18日に都内で実施した記者会見では、鳥取県知事の平井伸治氏が「蟹の王国鳥取県では、今年も(蟹のシーズンに)蟹取県に改名する」と宣言。蟹をフックに冬のオフシーズンに向け誘客をめざすと意気込みを語った。

 鳥取県では同様のキャンペーンを昨年10月から今年2月まで実施しており、昨年は5410通の応募があった。キャンペーン後の宿泊施設に対するアンケートによると、冬の旅行者が約1割増えたといい、旅館から「集客力があった」との声が挙がった。

鳥取県知事の平井伸治氏  平井氏によると、鳥取県の蟹の水揚げ量は全国1位で、約1万トン。2位の北海道は約3000万トンで、鳥取県は2位の3倍以上に上る。9月上旬からベニズワイガニが、11月上旬からは松葉がにが楽しめるという。

 同氏は「松葉がには一押しの商材だが、なかなか旅に結びつけることができていなかった」と振り返り、今年もキャンペーンを展開することで「お客様に鳥取に来て楽しんで(蟹を)食べていただく。地方創生の1つのモデルにしていきたい」と語った。松葉がにについては、かにの重さ1.2キログラム以上、甲羅が大きさ13.5センチメートル以上のものを松葉がにのトップブランドとして売り出すことも計画中だ。

押切もえさんには平井知事が鳥取の北条ワイン醸造所のワインを贈呈  また、平井氏は9月解禁のベニズワイガニもアピール。「鮮度の問題でベニズワイガニは地元でないと食べることができない」とし、鳥取だからこそ食べられる蟹として紹介していきたい考えを示した。今後は旅行会社に対し、キャンペーンを訴求し送客に繋げたい考え。東京や大阪でのイベントも引き続きおこなっていく。

 このほか、平井氏は訪日外国人に対しても、蟹をはじめとした鳥取の食をピーアールする考え。同氏によると、アジアからの訪日外国人は梨やすいか、蟹などに対する反応が非常に良く「日本の食材の安全性と美味しさへの評価がある」という。今後は食に焦点を当てて鳥取をアピールしていくといい、9月には香港で食のキャンペーンをおこなう予定だ。

安田大サーカスには、大山ハムの詰め合わせが贈られた  なお、記者会見には、鳥取県の障がい者支援活動「あいサポート運動」の大使を務める押切もえさんと、団長安田さんが鳥取県城北高校出身という安田大サーカスが出演。押切さんは、鳥取県は「蟹をはじめ、美味しいものがたくさんある」と語り、蟹や岩がき、ワインなどの食の魅力を紹介した。団長安田さんも「鳥取県に行って蟹を食べていただきたい」とコメントするとともに、山や海などの景色を楽しみながら、自転車で周る鳥取県の魅力を語った。