アルバータ、春キャンペーンの結果報告、ツアー人気1位はHIS
アルバータ州観光公社はこのほど、エア・カナダ(AC)と共催で、3月に実施した「探そう!アルバータの宝物キャンペーン2015」の結果報告説明会を開催した。同キャンペーンはアルバータ州での体験や風景を「宝物」としてその魅力をアピールするもの。今回は3月中にカルガリー往復航空券とオリジナルグッズが当たるクイズを実施するとともに、応募の際、ウェブサイトに掲載している旅行会社のツアーの中から最も魅力を感じるツアーを選んでもらい、その理由を記述するアンケートもおこなった。応募総数は1886件。
同観光公社市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏は「今回はどの商品がいいかという理由まで(アンケートで)踏み込むことができた」と成果を語った。また、応募者のコメントについても踏み込んだ内容のものが多く、カナダに関心が高く、熱心な層にアプローチができたとの考えを示した。商品を掲載した旅行会社に対しては、フィードバックを実施しているところといい「コメントを商品造成に役立てていただければ」との考えだ。
ウェブサイトでは旅行会社15社が21ツアーを掲載。アンケートによると、ツアー別人気ランキングの1位はエイチ・アイ・エス(HIS)の「バンクーバーから世界遺産カナディアンロッキーへ 大陸横断鉄道VIA鉄道 カナディアン号で行く美しき旅路7日間」となった。2位はJTBワールドバケーションズの「現地係員がご案内するマイセレクト カナディアンロッキー5・6・7日間」、3位が名鉄観光サービスの「憧れの古城ホテル『ザフェアモントシャトーレイクルイーズ』と『バンフスプリングスホテル』のお部屋に泊まる 世界遺産カナディアンロッキー6日間」だった。
アンケートではツアー選択の主な理由として、日本語添乗員、食事付きの安心感や、ゆっくりとした旅程で各地を観光できる点を挙げるものがあった。さらに、カナディアン・ロッキーの人気が高く、日本ではなかなか体験できないことをしたいという声も挙がったという。
また、14年冬に開催した「探そう!アルバータと雪の物語」キャンペーンについても結果を発表。9月中旬から公式ウェブサイトやソーシャルメディアを活用し、冬のカナディアン・ロッキーを楽しむ旅行モニターを募集したもので、2887件の応募があった。モニターのレポートはFacebook「カナディアン・ロッキーいいね!」で11件掲載し、1万1324件の「いいね」があった。さらに、個人のFacebookやブログ、YouTubeでも投稿があったという。
このほか、報告会ではAC日本支社長のワイス貴代氏が登壇。同社のボーイングB787型機のビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスをアピールした。同氏によると、特にプレミアムエコノミークラスを訴求したい考え。プレミアムエコノミークラスは成田/トロント、バンクーバー線で提供しており、ワイス氏は、食事は同クラス独自のものを陶器に入れて出し、オリジナルのアメニティキットを用意している点をアピール。「プレミアムエコノミークラスの存在というよりも、そこで何を提供しているかという認知度がまだ不足している。今後さらなる向上をはかりたい」と語った。