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インタビュー:UA太平洋地区営業担当支社長のエスプレィ氏

「フライヤー・フレンドリー」と共同事業で成長めざす
旅行会社重視を強調

UA太平洋地区営業担当支社長のアリソン・エスプレィ氏

 今年2月、ユナイテッド航空(UA)の太平洋地区営業担当支社長としてアリソン・エスプレィ氏が東京に着任した。英語での役職の表記は「Japan and Pacific Sales」で、読んで字の如く日本市場での販売に責任を持つ。UAはこの数年間、コンチネンタル航空との経営統合や全日空(NH)との共同事業開始、そして直近の羽田/サンフランシスコ線開設など、大きな変化が続いているところ。英国と豪州でUAでのキャリアを積んだエスプレィ氏が日本市場でどのように舵を取るか、業界メディアを対象としたインタビューの概要を紹介する。


▽着任の抱負

 日本はUAにとって最も重要な市場の一つであり、大変嬉しく思っている。非常に大切なことは、日本市場へのコミットメントをしっかりしていくということだ。

 UAは、「フライヤー・フレンドリー」をテーマに焦点を当てて事業を進めている。つまり、その国に対して、例えばプロダクトや機材、サービスへの投資をし、しっかりとお客様に選択肢を提供していく。

 日本路線では例えば、エコノミークラスで新しい機内食のサービスが始まった。お出しする食事の味だけでなく、見栄えなどとも含めて質、量ともに改善した。

 また、世界各地の空港で様々な設備面の改善をしているところで、成田のラウンジも改装を予定している。さらに、機内でのWiFiサービスも6月末時点でおよそ80%の主要機材に導入が完了しており、年末までには100%に達する。

 機内食については日本以外でも色々な取り組みをしており、米国国内線での機内食サービスを開始したほか、さらにはラウンジでお出しする食事も、例えばヘルシーなメニューの導入や、1日の時間帯に合わせたメニューの提供といった取り組みを開始している。

 「週刊東洋経済」によるランキングで、日本のビジネスパーソンから欧米系航空会社の中で最も他人に進められる航空会社として評価されたことは、こうした取り組みが正しい方向に進んでいることの表れだ。

 このほか、ウェブサイトの刷新やアプリケーションの改善を続けていく。大切なのは、お客様こそがそういった様々な変化を牽引していくということだ。お客様は、予約だけでなくフライトの変更やマイルの利用、チェックインなどのすべてをモバイルで完了できることを求めていらっしゃる。

 例えば現在のUAのアプリでは、パスポート情報をきちんとすべて登録すると、国際線チェックインの全プロセスをアプリ経由で終えることができる。また、到着時間に合わせてタクシーを呼ぶ機能も搭載している。

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