カンタスも燃油廃止、今夏から運賃に一本化

  • 2015年6月3日

 カンタス航空(QF)は、これまで航空運賃とは別に徴収していた日本路線の燃油サーチャージを廃止し、航空運賃に組み込んだ新運賃を適用する。2015年7月1日以降の発券かつ8月1日以降の日本出発分から実施する予定で、詳細は6月中に発表する予定。6月1日に国土交通省の認可を取得した。

 QFによれば同社では、国ごとに異なる燃油サーチャージの取り扱いに対応すべく、今年の初めからグループ全体の運賃体系の見直しをおこなってきたところ。今年5月にはオーストラリア/ニュージーランド間について新運賃を導入しており、燃油サーチャージを運賃に一本化。今後はカンタスリンクなどのグループ企業にも導入を拡大するが、ジェットスターグループには導入しない考え。

 7月31日までの日本出発分および6月30日までに発券される8月1日以降日本出発分については、従来と同様に片道1万500円の燃油サーチャージを別途徴収する。日本航空(JL)との共同運航便でシンガポールを経由する場合も同額を徴収する。

 QFは今年3月に、変動する為替レートに対応することを目的として、4月1日以降の燃油サーチャージの適用条件を変更。徴収を止める基準となるシンガポールケロシンの市況価格を、1バレルあたり60米ドルから50米ドルに引き下げていた。

 なお、燃油サーチャージについては、ニュージーランド航空(NZ)も冬ダイヤからの廃止を決定している。