ネパール、ネパール中部にて発生した大地震の影響‐続報3(カトマンズ、ポカラの状況)
2015年4月25日の午後、ネパール中部にて発生いたしました大地震の影響に関し、首都 カトマンズ、並びにポカラの現在の状況について、以下にお知らせいたします。
■ 詳細
◎ 空港の状況
カトマンズの国際線空港は閑散としており、イミグレーションも混雑しておりません。
バンコク~カトマンズ便の搭乗率は50%程度。それでも英語圏からと思われる観光客の姿がちらほら見受けられます。
空港では10名ほどの日本人を見かけましたが、おそらく全て支援者と思われます。
一方で国内線空港は通常と変わらず、混雑しております。
なお、国内線のスロットにインド軍のヘリが8機ほど、米軍のオスプレイが3機見られました。
空港を見る限り、懸念していたほど緊迫感や混乱はありません。
◎ カトマンズの都市部の状況
カトマンズの都市部については、食料品や飲料水の価格が上昇したり、市民への具体的な支援を求める声が聞かれるものの、パニック状態にはありません。
◎ ポカラの状況
ここにもインド軍のヘリが数機あり、マナスル方面への支援物資輸送が行われています。
カトマンズ同様、空港には緊迫感がなく、のんびり作業している印象です。
レイクサイドは車や人の往来が少なく、シャッターを閉めている店が目立ちます。
カトマンズと違い、物価の高騰が感じられません。人口が多いカトマンズが顕著なのか? ポカラに波及していないだけなのか? ・・・ 詳細は不明です。
◎ カトマンズ空港からダルバール・マルグ(王宮前通り)の状況
カトマンズ空港に隣接しているゴルフ場内にはテントが見られ、被災した人々に対し避難場所が提供されています。
ダルバール・マルグまでの道路、橋には大きな損傷は見られず、通行もスムーズに行えます。但し、一部の狭い路地は通行止となっております。
また路上駐車が多く見られますが、これは車庫の崩壊を恐れてとのことです。
王宮の壁のごく一部に損傷が見られた。また、正面入り口の東にある通用門が崩落しております。
ルート上の地元住民用の店舗は30%ほどのクローズにとどまり、既に食料品店、野菜・果物店が開き、食料を販売しています。食料の購入には、支障がなさそうに見えます。
一方、ダルバール・マルグのブランド・ショップなどについては約半分がクローズしています。
これは外国人旅行者が少ないためと考えられます。
物価については一時高騰したものの、政府指導のもと現在では安定しております。
◎ カトマンズの旧王宮広場(ダルバール・スクエア)の状況
以下は、カトマンズの旧王宮広場(ダルバール・スクエア)の写真です。
ほとんどの世界遺産建造物にダメージがあったとされています。
震災直後はがれきの山でしたが、今はほとんど撤去されています。
現在、当該地域にご滞在中の方、またこれからお出かけ予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。
★ネパール大地震支援について
4月25日にネパールで起った大地震は、各地に大きな被害を与えました。
人的被害も8,000人を越える模様です。これら犠牲になられた方々には謹んでご冥福をお祈りいたします。
大地震の影響で全半壊した家屋も多く、大きな被害が無くても安全性への不安から多くの人達がテント生活を続けています。さらには、テレビ、新聞等で報道されている通り食料、水など生活物資が不足しており大変な困窮生活を強いられているようです。また、地方の山間部では、まだ被害の実態さえつかめていない状態です。
各国から支援の手が差し伸べられていますが、長く続く復興のためには少しでも多くの支援が必要と思われます。
当社は、主要山岳諸団体が進めている、日本山岳会の「ネパール大地震救援募金」に協力して参ります。
ネパール支援のため、多くの皆さまと心を一つにして募金活動を行っていきたいと願っています。
ご寄付いただいた金額の全部がネパールの被災者に直接届くよう、主要山岳諸団体と協力してまいります。
募金の詳細については、公益社団法人日本山岳会のホームページをご参照ください。