日本旅行、15年夏の海外旅行は7万人目標-110周年で新商品も

  • 2015年5月10日

 日本旅行は3月中旬から5月にかけて、2015年度の夏の海外旅行商品を順次発売中だ。今年の夏商品では、創業110周年の特別企画商品を設定。ファミリー向け商品では、早期需要取り込みをはかり新たな全国商品を設けた。7月から9月の取扱人員で、前年比5%増の7万名をめざす。

 今年は創業110周年記念商品として「遙かなるヨーロッパ もう一度行きたい旅。」を発売。国土交通大臣表彰やツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤーなどの「受賞添乗員」が同行し、ヨーロッパを巡るもので、ハイレベルなサービスを提供している添乗員の意見を参考に、デスティネーションを深堀りした商品を造成した。また、ターゲットは金銭的な余裕のある客層とし、ホテルやレストランなどの旅行の素材をグレードアップした。

 例えば「芸術が薫る美しき街並み、華麗なるパリを楽しむ7日」コースでは、デラックスクラスのホテルに5連泊する。また、オルセー美術館での滞在時間を2時間と余裕を持って設定。ベルサイユ宮殿ではマリー・アントワネットの離宮として知られる「プチ・トリアノン」や「王妃の村里」を組み込んだ。

 このほか、記念商品では日本航空(JL)の成田/アラスカ間のチャーターを利用したアラスカツアーを実施。チャーターは旅行会社数社とのブロックチャーターだという。出発日は7月21日、26日限定とした。

 また、ファミリー向け商品では、「ちょっと贅沢なファミリー商品!夏さきどり」シリーズを設定。昨年関西地域で試験的に販売した、早期予約の取り込みをはかるための商品で、今年は全国で展開する。7月から10月までの旅行商品を3月13日に発売しており、予約が取りにくい夏休みやシルバーウィークの早期受注をはかる。方面はハワイやグアム、アメリカ、ケアンズ、オーストラリアのグリーン島、シンガポール、バリ島、プーケット島を用意。100日前の予約で、1万円から2万円割り引きする特典も設けた。

 このほか、「ふぁみバケ」シリーズでは昨年同様、ハワイ、グアムとサイパン、アジア、オーストラリアの4方面で展開。2歳から12歳未満の子供や12歳から18歳未満のジュニアの旅行代金を半額にするほか、0歳から2歳未満の幼児で航空座席やベッド、食事を利用しない場合は無料とした。加えて、5月31日までの申込で母親の旅行代金から1万円割り引く「ママ割」も継続する。また、「夏のイチオシ」シリーズは方面ごとに12種類のパンフレットを用意した。