奈良、秋冬に大和路探訪キャンペーン、「山の辺の道」アピール
奈良県は近畿日本鉄道、西日本旅客鉄道、奈良交通と共同で、10月1日から12月27日まで「『なら記紀・万葉』なら大和路探訪キャンペーン2015」を開催する。奈良県では2012年から、古事記、日本書紀、万葉集に代表される歴史素材を活用した「記紀・万葉プロジェクト」を展開しており、今回のキャンペーンもプロジェクトと連動したもの。今回は天理市、桜井市の「山の辺の道」に焦点を当てて開催する。このほど東京で開催した奈良県観光キャンペーンの説明会では、旅行会社に対し、商品造成とパンフレットへの情報掲載をアピールした。
山の辺の道は、三輪山の麓から石神布留を通り奈良に至る道で、日本書紀にもその名が残る。コースは約16キロメートルで、道沿いにある石上神宮や大神神社、箸墓古墳などの史跡を訪問できる。奈良県ならの魅力創造課によると、同県のウォーキングポータルサイト「歩く・なら」では約100ルートを紹介しているが、山の辺の道は最も人気が高いという。
キャンペーンでは、タカラッシュが企画・監修する「リアル宝探し~古代の秘宝アドベンチャー~」を実施。駅や観光案内所などに置いてあるパンフレットを元に、山の辺の道周辺に隠された宝箱を探すもの。宝箱などに書かれたキーワードをパンフレットに記入し、発見報告所で報告する。見つけたキーワードに応じて、旅行券や地域の名産品の詰め合わせなどの抽選に応募できる。
また、旅行会社向けには、販促ツールとして奈良大和路グルメ探訪ブック「奈良うまっ!|~山の辺の道編~」を用意。京阪神エルマガジン社の編集協力で、キャンペーンエリア内の食や土産物などを紹介するもので、旅行会社で指定の旅行商品を申し込んだ人を対象に、特典として贈呈する。
このほか、キャンペーン期間中にはウォーキングイベントを開催。例えば桜井市では11月1日に「第30回ウォーキングフェスティバル」を、天理市では11月14日に「てくてくてんりウォーキングフェスタ2015『秋』」を実施するという。