読者レポート:フィリピンの「新素材」、プエルト・プリンセサ
1.スバン地区のビーチリゾートと世界遺産の地底河川国立公園
まずはプエルト・プリンセサ市内から1時間半ほどのスバン地区(南シナ海側)のビーチリゾートを訪れた。近くには世界遺産であるプエルト・プリンセサ地底河川国立公園がある。
スバンのホテルは「シェリダン ビーチ リゾート & スパ」を利用。全客室95室で、翌朝、朝日を浴びて目の前に広がる広いビーチに感動する。朝食会場で見かける宿泊客は比較的欧米人の比率が高いようだ。
朝食後、いよいよ地底河川へ向かう。地底河川へは地上からのアクセスは無く、バンカボートに乗り海上を約15分移動する。ピアはホテルからビーチ沿いを徒歩3分から4分。国立公園で世界遺産のため、管理はしっかりしている。
この世界最長の地下河川の全体の長さは8.2キロメートルにも及ぶが、旅行者が入れるのはその内の手前1.5キロメートルまで。1つのボートに10人が乗り、船頭のガイドを聞きながら約45分間のクルーズを楽しむ。ガイドの案内は英語だが、日本語を含む多言語のオーディオガイド機貸出サービスもおこなっており、便利だ。ここは徹底した環境保全がはかられており、全域が禁煙。周りではサルやトカゲなど野生動物が徘徊するが、餌を与えるのは厳禁だ。朝の空いている時間帯であれば、バンカボードでの移動を含め2時間から2時間半ほどをかけてツアーを楽しむこともできる。
通常、スバンはビーチリゾートとして3泊から4泊のんびり過ごしながら豊富な自然体験を楽しむのだが、ファムではホンダベイへ移動する。丁度1時間でホンダベイのピアに到着した。
2.ホンダベイ
ホンダベイ(スル―海側)のピアは市内より30分ほどに位置し、スバンへの途上にある。ミニ・モルジブと呼んでも良さそうな小さな島々が点在し、美しいサンドバンクやシュノーケルやダイビングが楽しめる場所だ。
ホンダベイに訪れるツーリストの多くは、プエルト・プリンセサ市内、あるいはスバン地区に泊まりながら日帰りのアイランドホッピングツアーとして来るケースが多いようだが、ファムツアーでは全76室の1島1リゾート「ドス パルマス アイランド リゾート& スパ」に宿泊した。リゾートでは、旅行会社により利用する島が違うようだが、一般的なランチも含むアイランドホッピングツアーも気軽に体験できる。海も島を取り囲む砂浜も美しく、満足するレベルだろう。
ドスパルマスのビーチは白砂で、太陽の日を反射させ目に眩しいくらい絵になる美しさだ。また、島の周囲にはホンダベイのなかでもソフトコラールが群生するシュノーケルにもってこいのポイントが4ヶ所ほどある。また、リゾートでは砂洲の美しい小島も所有する。ドスパルマスを利用する日帰りアイランドホッピングツアーもあるので、無理に宿泊を考えずともよいのかもしれない。