ハワイ会ジャパン、HIS新入社員向けセミナー、若年層の活性化めざす

  • 2015年4月26日

ワークショップの様子  ハワイの観光関連企業で構成するハワイ会ジャパンはこのほど、エイチ・アイ・エス(HIS)の新入社員向け研修会で、セミナーとワークショップを実施した。セミナーで挨拶をした同会会長のパシフィックリゾート取締役営業本部長の小金昇三氏は「ハワイは今、皆さんの世代(の取り込み)がつまずいている。ハワイをよく知り、同世代に向けて自分の好きなものでハワイを発信してほしい」と訴求した。

 小金氏によると、今回のセミナーとワークショップはハワイ会ジャパンのコンセプトである「ハワイを盛り上げていく」を元にした活動の一環。同氏は「5年後以降を考えると、若年層の取り込みが重要」と話し、新入社員向けにセミナーを開催することで「(新入社員と)同世代の旅行需要を盛り上げることができるのでは」と期待を示した。今後も同セミナーを定期化していきたいと考えで、「大手から中小企業まで、様々な旅行会社さん向けに同様の研修会を開催したい」と意欲を述べた。

 ハワイ会ジャパンでは2015年の方針として「~Share~シェア 『私の好きなハワイ』を共有」をテーマに設定しているところ。小金氏は日本人訪問者数の97%がオアフ島を訪れている点を指摘し、現地のプロダクトなどの情報を共有し旅行会社に発信してもらうことで、隣島への訪問者数の増加に繋げたいとした。

 一方、HISは昨年からハワイ専門店をオープンするなどハワイを「メインポーション」と捉え、注力しているところ。HIS関東業務事業部ハワイ・オセアニア・南太平洋・インド洋旅行事業グループ ツアー企画チームの増田浩介氏によると、ハワイ商品の取り扱いは海外商品全体の10%から15%程度で、売上は約30%という。同社では毎年新入社員向けにハワイセミナーを開催しており、今回はハワイ会ジャパンから現地のプロダクトを直接説明してもらうことで「お客さまにハワイのことを聞くならHISといってもらえること」をめざす考え。

 なお、セミナーは大阪、福岡、東京で開催し、合計で約430名の新入社員が参加。東京会場では計18社のサプライヤーが、新入社員に向けて各社のプロダクトを紹介した。

▽訂正案内(4月27日10時29分 編集部)
ハワイ会会長、パシフィックリゾート取締役営業本部長の小金昇三氏のお名前を誤って記載しておりました。お詫びするとともに訂正いたします。